美容コラム
【3日間】であなたの眠りは変わる!「毎朝キレイ」実感のコツ
外界の光に対して、昼間の照度は1/10、そして夜は100倍という異常な光環境にいる私たち。太陽の光を浴びる機会を逃し、当たり前に夜遅くに食事をとり、布団の中までスマホの利用で光を浴びる生活をしています。
今や5人に1人は睡眠になんらかの課題を抱えている時代ですが、寝つきや寝起きに課題があるならば、これら生活習慣によって体内時計が乱れた結果かもしれません。でも実は、3日間で体内時計を整えることが可能であるという事実があります。
週末の夜更かしは水曜日まで続く
ブルーマンデーという言葉にあるように、週末を遅寝遅起きで過ごすと,休み明けの体調が悪くなる現象が生じることが認められています。ですが、最近の研究によれば、月曜日どころか、水曜日まで続く可能性があることがわかっています。
オーストラリアで2008年に発表された研究
平日、就寝午前0時、起床午前7時半で過ごした後、
①金・土曜日の夜午前0 時頃に就寝し、土・日曜日の午前10時半頃起床
②同じく金・土曜日の夜午前0 時頃に就寝し,土・日曜日の午前7時半頃に起床
これら2つに分かれて生活をさせ、休み明けの身体の症状を調べた研究があります。
比較すると、①の方が②よりも眠気や疲労感が翌月曜日だけでなく水曜日まで高かったという結果になりました。また、唾液中メラトニンのリズムにおいて、①は平日よりも体内時計のリズムが後ろにずれていた、ということが分かっています。
それら症状が元に戻ったのは木曜日。つまり、「2日間」で体内時計は後ろにずれ、いつもの時間に同調するまで「3日間」かかり、4日目には正常の状態に戻ったということです。
逆を言えば、『3日間あれば、ずれた体内時計を元に戻せれる』ということです。
本気を出すのは、たったの3日間!
『Flura美容コラム』過去記事「【私の使命】自律神経を整えたら、こんなに変わる(誕生秘話)」でお伝えしました通り、私は約10年前に身体を壊していました。どうしようも身体が正常に機能しなかったあの時、3日間坊主な私は、根拠もなくまず3日間は続けようと、素人ながらに行っていたことがあります。
勉学を重ねた後、ようやくわかったのは、当時私が行っていたのは、私が提唱している「うっとり美容」だったということ。実際に、仕事を休んだのも3日間。
この3日間に、時間軸を定めて体内時計を整えたこと、そして、就寝前の過ごし方を気を付けて、自律神経を整えたこと、これにより、眠りはみるみるうちによくなり、心も身体も最高の状態になりました。
この3日間がトリガーになり、健康や美に対する見方が変わり、食や運動などにも気をかけることで、さらに良い状態に繋がっていきました。
心地よいことをするだけ
まずは3日間、睡眠改善の本気を出しましょう。その後の習慣継続が大変重要なので、できれば仕事のある平日を使って行って頂きたい。
本気といっても、やることはいたって簡単で、むしろ「自分にとって心地よいこと」。だから、今までの自分よりも、より開放的に、より力が抜ける状態になっていきます。
正しい睡眠知識を
この3日間、自己流で睡眠改善頂いても良いのですが、実は、食育や体育は学校で学ぶことはあっても、睡眠学は私達の教育カリキュラムに導入されなかったことが多いので、実は誤った認識を持っていることが多くあります。
例えば、90分周期で眠るのがいいとか? ブランチは体内時計をずらす要因ではないとか? 何時に寝ても寝始めに成長ホルモンは分泌するとか?
これはほんの一部ですが、実は全て間違っています。医師や看護学校でも睡眠については学んでいないのですから、ネットやTVなどの情報だけを信じるのは、少し怖いことでもあります。
少し宣伝になりますが、年月をかけて生徒さんの身体の状況や成果、様々な最新研究などを集大成した、書籍が11/21(月)に発売します。本に直接書き込むところもあったり、睡眠課題タイプが分かるフローチャートなどもあります。一つ一つ、心を込めて記しています。ぜひ、皆さんの美と健康のお助け本としてご活用いただけたら幸いです。
【引用文献】Taylor A, Wright HR, Lack LC. Sleeping-in on the weekend delays circadian phase and increases sleepiness the following week. Sleep Biol. Rhythms. 2008; 6: 172-179.